出世払いは、法律的には返さなくてもいいの?

解説:例として、「自分で会社を興すのでお金を貸してくれ!、出世したら返す。」という約束で親からお金を借りました。

お金を借りたわけですから、この契約は法律的にいうと金銭消費貸借契約(民法587条)になります。

出世払いのように契約の一部を制限するようなものを、条件や期限といいます。

まず、「条件」ですが、「将来発生するかどうかわからないけど、もし、こういう事実が発生した場合には、この契約の効力を発生させる」という約束をすることです。

次に「期限」ですが、「将来発生することは確実だけれども、それがいつ発生するのかは分からない。そして、その事実が発生した場合にはこの契約の効力を発生させる」という約束をすることです。

「条件」と「期限」。かなり似ている意味ですが、決定的に違う点が一つあります。

条件は、ある事実が発生するかどうか不明なのです。反対に、期限は、ある事実が発生することが確実なのです。

判例では、「出世払い」を期限としました。

判例の考え方からすれば、「いつ出世するかは、わからないけど、必ずいつか出世するんだ。」と考えて、お金はいつか必ず返さなければならないのです。


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