自分の車を持って帰ると窃盗罪?

貸金業者であるAは、自動車金融を営んでいました。

客Bに自動車を使わせたままで、融資し、買戻約款付自動車売買契約を締結していました。

そして、返済期限になっても、返済をしない者の車を合鍵やに作らせた鍵を使ったり、レッカー車で牽引させて無断で自動車を引き上げて転売したりしていました。

窃盗罪は刑法235条で「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役に処する」となっています。

ですが刑法242条を見てみると、「他人の財物であっても、他人が占有し、又は公務所の命令により他人が看守するものであるときは、この章の罪については、他人の財物とみなす。」と書いてあります。

Aが引き上げた自動車は客であるBが利用していたのですから「他人であるB」が占有していたということになり、それは「自己の財物であっても、他人の財物とみなされる」のです。

判例は所持説に立っているので、本件のような場合窃盗罪が成立するのです。

自分の物であっても他人が占有している、他人が持っている物については気をつけなといけないですね。


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